信じられませんがアメリカ議会の混乱で政府機関職員が自宅待機となり国立公園であるキラウェア火山に立ち入る事ができず、ボルケーノ散策ツアーが中止となってしまいました。日本人感覚では想像できません。
代りにぐるっとハワイ島1周に切り替えることに。ハワイ島は四国の半分程度(岐阜県)の大きさですので、どんなオプショナルツアーを探しても北回り、南回りの1日日半周コースで、1日で島内1周は無謀と思える程の強行スケジュールです。
早朝素晴らしい天気です。 朝食メニューはオムレツ以外は同じ
=====> 3日目(島内周遊ドライブ) <======
ツアー会社の車がお出迎えですが、ツアー客は筆柿と富有柿の2人のみ。他の人を気にすることなく、ハワイの風習や疑問点を何でもお聞きする事ができ薀蓄を溜め込むことに・・・
こんな大きな車に私たち2人だけ。 運転席を撮影写真
=====> (コナ・コーヒー・ベルト) <======
19号線を南下してコナ空港を通り過ぎるとカイルア・コナ地域に入る。ここから19号線の呼び名も11号線となり、コナ・コーヒー・ベルトと呼ばれる珈琲農園地帯に入る。
因みに、島を一周している国道も北側を19号線と呼び、南側を11号線と区別しているそうです。
農家直営店のコナ珈琲ショップに立ち寄る。
ブルーマウンテン、キリマンジャロと並び、世界3大コーヒーとして知られるコナコーヒー。生産量は世界のコーヒー生産量の1%以下という希少なもの。苦味が少なく、柔らかな酸味と甘い香りが特徴です。
100%を早速試飲させていただいた。そしてビックリ! 今までのハワイコーヒーの印象を覆す、豊かな風味としっかりした味わいがありました。何杯飲んでも飽きないし、反対に1杯でもすごく満足する、そんな美味しさです。
コーヒー豆は写真のとおり、1粒毎に収穫時期が異なるため、収穫期間も6ヶ月と長く人間の手で1粒づつ収穫
するそうです。
購入する際に気を付けたいのが、その純度。ハワイ州が定める5等級(高いものからエクストラファンシー、ファンシー、No.1、セレクト、プライム)に格付けされた豆で、純度100%のものだけを「コナコーヒー」、10%以上使用したものを「コナブレンド」として販売しています。
さまざまなグレードのコーヒーを販売しているので、100%コナが欲しい人は、パッケージに「100% KONA COFFEE」と書かれているかチェックを。グレードの高いエクストラファンシー、ファンシーを使用している場合は、「100%
KONA COFFEE EXTRA FANCY」とグレードも明記しています
。=====> (カ・ラエ岬のサウス・ポイント) <=====
11号線から南下するとは広大な牧場地帯が両サイドに広がり1年中牧草で育てられる牛や馬が見られます。
やがて行く手に巨大な風力発電用風車が十数機見えてきます。三菱製のウインドタービンで3,000戸分の電気を供給しています。この地域は一年を通して今日風が吹くため、木々の殆どがよこに傾いた状態になっています。
走ること20数分でアメリカ合衆国の最南端に到着する。
一面溶岩土に挟まれた11号線、溶岩の向こうは海です
海べりには櫓が組んであって、カジキなど大型の魚を釣り上げるのに使うという滑車が吊るしてある。
崖っぷちから覗き込むと10m下の魚影が手に取るように見える。怖いほど澄んだ海だ。
滑車台からの飛び込みを行っていた若者とカジキ釣りをしている釣り師が数人いた。
ビニール袋が浮きとなり風によって沖まで流れていく 断崖絶壁から飛び込みを行っている若者
=====> (プナルウ・黒砂海岸) <=====
文字どおり真っ黒な砂浜が広がるビーチで。この黒砂は海に流れて固まった溶岩が細かく砕けてできたもの。
ビーチには毎日のように甲羅干しをするためウミガメがやってきます。
ウミガメを触ることは法律で禁止されていて、15フィート(4.5m)以内に近づいてはいけない決まりですから注意が必要です。
=====> (キラウエア火山国立公園) <======
ボルケーノ・ビレッジは、郵便局と2軒のストア、プチホテルに数件のレストランがある程度の小さな村です。
国立公園の閉鎖に伴いキラウエアの噴火や溶岩流の上を歩くこと、楽しみにしていた「チェーン・オブ・クレーターズ・ロード」を走ることも見ることもできませんでした。
ボルケーノ・エリアで数件しかない貴重なレストラン「ラヴァ・ロック・カフェ」にてロコモコ料理とグリルド・マヒマヒ料理をいただく。
店内は満席状態 ホテルとは異なるロコモコ料理は
=====> (ヒロ市街) <=====
ヒロはハワイ島の行政・経済の中心ですが、観光客には馴染みのない、閑散とした印象の街です。
年間降水量が3,400mmと多く晴天率も41%と低い事で有名。コナのリゾート地が殆ど雨が降らないとは対照的。晴天が続いていたのにキラウエアからヒロに入ると激しい雨が降ってきました。
カメハメハ大王像前には、大王の変遷と2度の大津波を受けた模様が記されている。因みにカメハメハ大王は村おこしの一環として建てられたもの。オアフ島ホノルル、ハワイ島カパアウに続いてハワイ第3の銅像となっている。
、
大王の変遷と大津波の様子が記述されている。
ハワイ諸島第3のカメハメハ大王銅像
=====> (ホノムのアカカの滝) <=====
ヒロからハイウェイを山側に入ると、古びた建物が軒を連ねる人口600人程度のホノムと言う小さなカントリータウンを通り過ぎるとアカカ・フォールズに到着する。
駐車料金5ドルを払って熱帯雨林の遊歩道を降りていくと落差150mの見事な滝が迫ってきます。
遊歩道周辺は野生のジンジャーやラン・シダ・バナナそしてヘラコニア等の色鮮やかな原生を楽しむことができます。ジンジャーは食べれないそうです。
=====> (ホノカア市街) <======
ハワイ島北部にある「ホノカア」は小さな街で、2009年に映画「ホノカアボーイ」が公開されたことで日本でも広く知られているそうです。(知らなかった)
「アカカの滝」から海沿いの19号線を走り、240号線にそれた先に「ホノカア」があります。うっかりすると見過ごしてしまいそうですが、僅か数百メートルに渡って昔ながらの建築様式の建物が数多く残っていてレトロな雰囲気満点の街並みが十分楽しめます。
日本人が作ったホノカア・ピープルズ・シアターは今も現役です。
テックス・ドライブインでハワイ名物の揚げドーナツ、マラサダを購入
ツアーガイドから頂いたマラサダは、揚げたてで予想外にやわらかい。食べると口のまわりが砂糖だらけになるがビックリする程美味しくて、これならあと数個は食べられそう。
生地と砂糖の絶妙な按配を、アツアツ状態で味わうのがベストではないだろうか。
失敗談・・後から雑誌で調べると、テックス・ドライブインのマサラダは超有名で是非とも体験して欲しいと紹介されていた。折角ツアーガイドから購入を勧められたのに買わずに大失敗。
=====> (ワイピオ渓谷) <======
断崖絶壁で囲まれたワイピオ渓谷。古来はハワイの王族たちの楽園だったそうです。300m眼下の谷底は人の気配を感じないませんが、タロイモ農家や漁師さんが暮らしているそうです。
谷底に降りて行く道は1車線しか無く、右は崖、左は岩壁で石も転がっている有様。強力なジープでも、一寸刻みで降りていく感じです。因みに許可されたツアー会社しか断崖を降りることは許されていません。
展望台からの渓谷(2回程巨大津波の被害を受けています。)
マカダミアナッツの木(かつてはホノカア地方の主要産業)
=====> (ワイメア&パーカーランチ) <=====
緩やかな坂道の両側には、牧草地が際限なく広がるパーカー牧場が現れ、牛がのんびりと草を食む姿を見ることができます。パーカー牧場の総面積は225,000エーカー(約910K㎡)。何と東京23区の1・5倍と言う際限のない広さで、この土地に約50,000頭の牛と1,000頭馬が飼育されている。かつては、個人の所有であったと言うので驚きです。
この巨大な牧場と共に発達してきたのが。ハワイ島第3の町がワイメアです。また、ホースウイスパーと言う馬と喋れる人がワイメアの街にはいるとの云われています。
ワイメア観光の拠点「パーカー・ランチ・ショッピングセンター」
=====> (無事一周完了:フェアモント・オーキッド) <=====
走りに走ってハワイ島を1周してホテルに到着。ロビーでビールを飲んでいるとほら貝を吹いた後にで松明を用いて灯りを灯していきました。
キラウエア国立公園ブルケーノツアーが中止となった事は残念でしたが、今日のツアーはそれに代わるだけの十分に満足のいくものでした。
ホテルの松明に灯りが灯ります
ホテルの松明に灯りが灯ります
=====> (おまけ) <=====
キラウエア火山国立公園が政府のストライキにより公園内に立ち入る事が出来ず、代替えツアーとして本日の島内周遊となったわけですが、参考までにキラウエア火山の画像を転載しておきます。
オーシャンエントリーを見るには、往復8.5マイル(約13.7Km)、ゆっくり歩いて片道2時間くらい。道は舗装されてない砂利敷きですが、山のトレイルに比べればはるかに歩きやすいです。
溶岩を見るには夜がベストですが、慣れないトレイルを夜歩くのは大変だし、子ども連れだとなおさら大変。昼間でも溶岩は見えますし、夜ほど混雑していないので、昼間は意外とおすすめです。
オーシャンエントリー © MEDIAGENE INC 提供
ーシャンエントリー © MEDIAGENE INC 提供
キラウエアを訪れる際に絶対必要なのは、水! 水道はないので、多めに持っていきましょう。昼間、かなり暑いので、帽子や日焼け止めも忘れずに。
厳守事項もあります。溶岩にゴミや石を投げこんだり、持ち帰ったりしてはいけません。国立公園のものは、小石ひとつでも持ち帰ることは禁止されています。さらに、溶岩は、ハワイの女神ペレそのものと考えられているので、むやみに棒でつついたりするのは控えましょう。
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